羽生 善治「決断力」 [ブックレビュー]
第一章 勝機は誰にもある
第二章 直感の七割は正しい
第三章 勝負に生かす「集中力」
第四章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報
第五章 才能とは継続できる情熱である
先に読んだ対談集の『簡単に、単純に考える』と内容に大差はありませんでした。
将棋はプロの世界ではミスをした方が負け、勝ち負けの差は僅差というのは知りませんでした。羽生さんには元々天賦の才があるのだと思いますが、それだけ(本人の言葉でいう「勢い」)では勝てないことも19歳の時点分かっているのがすごいと思います。羽生さんは切り替えの早い人だと思います。それゆえ、喜怒哀楽で自分を見失うことが少なく、リカバリー能力に秀でているのだと感じました。好きこそものの上手なれを地でいった人だなと感じます。将棋以外でもいろいろなことに興味を持つことが、自分の力を上昇させると考えていることもバランスの取れた人だなと思います。コンピュータの時代になって、棋譜があっという間にだれでも見られる時代になったが、羽生さんはコンピュータとの距離を適切に置いている。実際に将棋盤に並べることの大切さを主張している。コンピュータだと確かに手軽に情報が入る分、分かったつもりになってしまって、実際の理解は実はあいまいだったりすることを冷静に分析しているところはさすがだ。
2005-12-13 07:21
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