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「ポンペイの輝き」展に行ってきました [雑感]

「ポンペイの輝き」公式サイト
 西暦79年8月24日、ヴェスヴィオ火山が噴火。高度な文明生活を送っていた古代ローマの住民が自然の猛威から逃げ切れずに死亡した悲劇を追体験できる貴重な展覧会ということで観に行ってきた。会場は決して大きくはなく、観覧者も多く、中々先に進めなかった。相変わらず、おばさん方はルール無用であったが・・・。
 西暦79年というと日本では卑弥呼(175年頃? - 248年)が生まれるよりもさらに前の話であり、日本人が弥生時代の生活を送っている頃なのだから、驚きである。自分たちの祖先が貝塚にゴミを捨て、よゐこの濱口のような「とったどー!」のような生活をしていたのとは雲泥の差である。21世紀の日本は先進国の仲間入りをしているが、ちょっと昔にさかのぼれば農業国家で藩の単位が国の意識だったほどだった。決して卑下するわけではないが、発掘された装飾品の工芸技術や宝石などは言うに及ばず、外科手術に使うメスなども現代医術で使うものとほとんどかわらない。大プリニウスが噴火を知って調査活動をしている際、避難に失敗して命を落としたという、当時のローマが高い民度を誇っていたことを伺わせるエピソードもある。

 どんなに高い文明の下で生活していようと自然の力には勝てない、ということを思い知らされる展示であった。また、判断に迷ったりして逃げ遅れた人たちが多かったことを考えると、普段から災害に対する備えや心構えをしておくことが、いざというときにパニックにならずに速やかに適切な行動を取れるのではないか、と思った。思っただけで非常食も用意してなければ避難先も知らないという体たらくなのだ。そうだ、今度の休日は東急ハンズに行こう!と決意を固めるのだった。

 まあ、それでも巨大地震が襲ってくれば、どんなに準備してても死ぬときは死ぬのだが。


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