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ホワイトカラー・エグゼンプション法案見送り [ニュース]

 ホワイトカラー・エグゼンプション、法案の国会提出は見送られた。労働搾取を狙う経済界にとっては残念な結果となった。
 労働の現場では実際どんなことが起きているのか? 想像力を発揮して考えてみた。今の若者は自分の希望に合わない仕事には就こうとしない。また、理想と現実がかい離した場合、我慢できないで簡単にやめる。単純労働であろうが、知性労働であろうが、どこの職場も基本的には慢性的な人手不足のところが多い。一人当たりの労働負担が自然と重たくなる。定時で帰れるはずなのに残業しないと仕事が終わらない。休日出勤も強いられる。会社からすると、残業代は出来ることなら出したくない。残業手当や休日手当など2割り増しで払うなど馬鹿馬鹿しいからだ。
 しかし、残業を強いられてきた労働者(あえて管理職と書かない)に残業代が出ないとしたら、会社に対する忠誠心は限りなく下がるだろう。
 要は国際競争力のために切りつめるのか、労働者の労働意欲をとるのか、だ。会社が生き抜かなければ、労働者は路頭を迷う。仕事が無くなるより、少しは我慢しろ、という論理だ。サービス残業を法制化したら、社内の倫理観が下がり、職場での盗難や仕事の能率の低下などを招くだろう。どちらの論理も筋が通っている。
 安倍晋三さんがホワイトカラー・エグゼンプションの法案が大した反発もなく通過できるとのんきに考えていたことは想像に難くない。

 苦労知らずのボンボンに傾きかけた国の再建を任せられるほど余裕はないはずなのだが。


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