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ソマリア情勢とアメリカ [ニュース]

 ソマリア情勢がさいきん不自然な形をとっている。
 昨年末、ソマリアの反政府軍であるイスラム法廷連合の軍隊がソマリア暫定政府軍を壊滅寸前まで追い込んでいた。突如エチオピア軍の加勢を受けた暫定政府軍はあっという間にイスラム法廷連合を一掃してしまった。
 日本の大型タンカー「最上川」がアメリカの原子力潜水艦からの衝突を受けた事故。この原潜はソマリアに秘密裏に向かうミッションを受けていたという。
 そして突如のアメリカ軍のソマリア空爆。

 ここまで来るとアメリカ政府内でソマリアに対する作戦が策定され、実行を開始されたのではないかと勘ぐってしまう。

 これまでアメリカCIAは第三世界で内政干渉を繰り返されてきた。アメリカは情勢の安定化よりもアメリカの国益につながるように傀儡政権をつくってきた。今度の標的はソマリアではないのかと同じように考えている人、ジャーナリストがいるのでは?と思い、googleで「ソマリア エチオピア アメリカ」で検索した。

 ジャーナリストの桜井春彦氏は1月4日のコラムでソマリア情勢を展望している。読んでいるとアメリカの反イスラム政策の一環であるように見受けられる。アメリカの仮想敵は「イスラム」なのだろう。
OhmyNews:ソマリアに手を出す米政府~桜井春彦コラム

 ジャーナリストの田中宇氏は2001年にすでにアメリカの黒い意図を詳細に書いており、面白い。
ソマリアの和平を壊す米軍の「戦場探し」
このリポートからは民主・共和関係なくクリントン政権以前から長く続く大国の身勝手な論理でソマリアに介入し続けるアメリカの姿が浮き彫りになってくる。

いまアメリカの目は中東・東アフリカに向けられている。北朝鮮情勢はしばらくは何事もなく静かに推移していくのだろう。しかし、なぜ今ソマリアなのか? 反戦ムード漂うアメリカで今回のソマリア関連の作戦が米軍内で策定された理由は何だろう? ソマリアにアルカイダが拠点作りをするから、との論拠で今のアメリカ国民が納得、信じるだろうか? それがイラクへの米軍増派への説得につながるとアメリカ政府は真面目に信じているのだろうか? そうだと信じているとするとブッシュは相当の阿呆だし、そう信じようと固執しているのならナイーブに過ぎる。特にネットが発達している今、CIAの暴挙は全世界があっというまに知られるようになっている。アメリカ政府は情報社会を甘く見ない方がいい。


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