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北方領土・国後で兵士が反乱? ロシア紙報道<朝日新聞> [ニュース]


北方領土・国後で兵士が反乱? ロシア紙報道<朝日新聞>
2007年2月20日(火)21:09
 北方領土・国後(くなしり)島のロシア軍駐留地で昨年末、兵士ら約140人が反乱を起こし、3日間兵舎に立てこもる騒ぎを起こしていたと、20日付のロシア紙コムソモリスカヤ・プラウダが伝えた。北方領土がロシア本土の経済的繁栄から置き去りにされている実態が背景にあると見られる。 

 同紙によると、国後島ユジノクリリスク市郊外の兵舎で反乱が起きたのは、昨年12月22日。兵舎を訪れていた元兵士と当直将校がトラブルとなり、将校が発砲。元兵士が大けがを負ったことから、兵士らが激高し、将校らに殴るけるの暴行を加えて兵舎から追い出し、3階建ての兵舎を3日間にわたって占拠した。反乱の主導者数人が身柄を拘束されたが、多くは他の勤務地に移されたという。

 同紙は、国後島に送られる兵士の多くが、ロシアで差別的な取り扱いを受けることが多い北カフカス地方出身者で、元囚人や健康に問題がある者も多いと指摘する。これまでも住民への犯罪行為など軍紀の乱れが問題になっており、地元議会は先月、国防省に事態の改善を求めていた。

 ロシアの作家、チェーホフはシベリアを横断してわざわざサハリン島に赴き、現地で不当に扱われる囚人の現実をレポルタージュにまとめ反響を呼んだ。映画「ポチョムキン」では兵士の反乱は食事の中にウジ虫が湧いていたことからだった。反乱がきっかけでロシア帝国は崩壊し、ソ連が誕生した。今回の反乱はいったい何に結びついていくのだろうか。コーカサス地方の独立だろうか。現時点では絵空事にしか感じられないが、案外20年後くらいにはそうなっていたりするのかもしれない。
 コーカサス地方のイスラム教徒に対する差別と軍隊内のイジメは伝統的で日常的だ。反乱した兵士らは普段からモノのように扱われ、いつ死んでもおかしくない状況に置かれている。イジメによって死んでしまっても軍法会議にかけられることはないし、もし遺族によってかけられたとしても軍幹部の責任が取られることはまずない。この辺の事情はアンナ・プロトコフスカヤが詳述しているが、ロシア人の中では暗黙の了解というか常識だったりする。そういう意味では今回の反乱はよほど極限状況に陥ったからなのだろうと反乱した側に多少とも同情を覚える。
 それにしても、我が国固有の北方領土の住民は貧困の状況で中央政府から見放されている。広大な領土を持っていながら、不当に奪ったわずかな領土を返さないでおきながら、いい加減な行政を強いているなら、日本政府は早期返還を強く迫ってもいいはずではないか。

20日付のロシア紙コムソモリスカヤ・プラウダ(ロシア語)の記事
21日付のロシア紙コムソモリスカヤ・プラウダ (ロシア語)の記事(続き)


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救世主

子どもたちへ
僕はイジメ問題に真剣に取り組んでいます。
悪ガキ、悪党に最善の仕返しをするには、子どもたちをすくう事だと思います。
時間があったら、見てください。
by 救世主 (2007-11-09 16:27) 

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