SSブログ

トルコの言い分 アメリカの無能

トルコがイラクの国境を越え、イラク側のクルドの武装勢力に攻撃を加えた。
越境してしまったことが非常に残念だ。
アメリカがトルコの軍事行動を認めてしまった。この地域の不安定化を助長させる愚かな決定と言わざるを得ない。
ライス国務長官がイラクを訪問し、アメリカの政策を説明したが、一般のクルド人のアメリカに対する不信感は決定的になった。
なぜアメリカはトルコの行動を認めたのだろうか。1つにはトルコ人の積もりに積もったフラストレーションを爆発させないためだ。トルコはイスラム世界での共和制国家としてまた西側世界の入口として、努力を続けてきた。空軍基地まで提供しながら、見返りがはるかに少ない。経済ではるかに立ち遅れているブルガリアやルーマニアがEU加盟を早々に果たしたのにトルコは加盟の見込みが立たない。たしかに国内にクルド人やアルメニア人を抱えているが、アフリカ移民を抱えたフランスをはじめ大なり小なりどの国も似たような問題はある。まるでわざといじめているかのようだ。欧米人のイスラムコンプレックスは我々の予想以上なのかもしれない。
トルコ国民はクルドの武装勢力のイラクからの攻撃に憤り立ち上がった。ここでアメリカやEUが下手に横やりを入れてなだめたら、かえってトルコのアメリカ離れを決定的にしトルコ国内の空軍基地を失うことを理解したのだろう。
イスラエルとパレスチナのような果てしのない暴力の応酬の舞台が新たにトルコ北部に整ってしまった。
能天気なアメリカにつくづく嫌気がさす。


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:moblog

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。