ホワイトカラー・エグゼンプションは厚労省の恨みである [ニュース]
「ホワイトカラー・エグゼンプション」が実際に導入されたら、管理職を嫌がる労働者が続出するだろう。選挙で自民党・公明党はそれでも創価学会が支えてくれると思っているのだろうか? どうしようもない民主党を勝たせても国勢が良くなるとは思えないが・・・。
そもそも厚生労働省の職員が労働基準法を守っていないことに問題がある。深夜まで仕事をするのが国家公務員の責務だとばかり、みな残業している。身から出たサビなのだが、天下りや不正取引などにより厚労省に対する風当たりが強くなったため、パートなどを主に人減らしをした。その分、役人は働かざるを得なくなった。深夜まで残ったら終電がない。タクシーで帰るのである。深夜料金のタクシー代を出すならパート労働者を雇った方が実際は安いのだが。公務員からの労働搾取とタクシー代の無駄遣いで実質的には増税なのである。なんと馬鹿げたシステムだろう。
厚生労働省の役人は「ホワイトカラー・エグゼンプション」をいい気味だとほくそ笑んでいる。おれたちだけただ働きさせられるのは不公平だ!というのである。キャリア官僚には40代以降にはポストが保証されており、より良い出世のため、上司の覚えを良くするため人一倍働くというモチベーションがある。20代30代と若い時分にただ働きしたのだから、それなりの待遇がされて当たり前だと真面目に考えているのだ。
しかし、ノンキャリ官僚にとっては人減らしによる業務量の負担、サービス残業、実質賃金の減少などいいとこなしである。ノンキャリ官僚の労働意欲は削がれる一方だ。
こんなだからキャリアであろうがノンキャリであろうが、ホワイトカラーエグゼンプションの導入は他人の不幸を見たいという根暗な発想に基づいているのである。
日本経団連の労働搾取と厚労省の恨みの結託の結晶が「ホワイトカラーエグゼンプション」なのである。
ちなみに厚労省でホワイトカラーエグゼンプションを推し進めているお方は「青木豊 労働基準局長」と「大西康之 監督課長」のお二人。大臣の柳沢伯夫さんは厚生労働関連は全くのド素人。いま厚労省は柳沢大臣のおかげで役人天国だ。当面、この国に福祉関連での救いは・・・ない。
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