SSブログ

イスラエルの不当行為が止まらない [ニュース]

http://today.reuters.com/news/articlenews.aspx?type=worldNews&storyID=2007-02-08T145228Z_01_L08191098_RTRUKOC_0_US-ISRAEL-PALESTINIANS-SHRINE.xml&WTmodLoc=IntNewsHome_C2_worldNews-1

 イスラエルのオルメルト首相はエルサレムの神殿の丘の近くの遺跡発掘を開始した。この場所はユダヤ教にとってもイスラム教にとっても神聖な場所だが、今はイスラム教徒のパレスチナ人が管理している場所だ。当然、パレスチナ人は遺跡の地盤を破壊しようとする陰謀だと非難している。今回の件ではアラブ諸国が猛反対をしており、イスラエルの国防相も計画の続行を危ぶんでいるが、強硬派のオルメルト首相は強行しようとしているらしい。それにしてもオルメルトのやっていることは狂気の沙汰だ。
 イスラエルはまたしても国策として致命的な誤りを繰り返すのか。エルサレムをイスラエルの首都と宣言したが、世界は認めていない。正当性が認められていないからだ。今では昏睡状態になって1年以上がたつシャロン前首相が2000年9月、イスラム教の聖地「神殿の丘」への訪問を強行した。この挑発行為で反発したパレスチナ人が多数殺され、また自爆テロでイスラエル国民にも多数の犠牲者が出た。テロ対策との名目でヨルダン川西岸に分離壁を一方的に建設。パレスチナ人の生活基盤を破壊した。この時も世界はイスラエルの暴挙に非難の声を上げた。しかし、世界がいつも非難の声を上げてもイスラエルはまったく反省のないままだ。なぜか?
 そもそもイスラエルが強気に出られるのはアメリカの経済支援、軍事支援を受けているからだ。このような背景からアラブ諸国、イスラム教国における反米・嫌米意識は我々の想像以上である。イスラエルの不当な行為はしばしば国連で非難決議が出され、世界の大多数が非難決議に賛成票を投じている中、いつも棄権か反対票を投じているのがアメリカだ。世界の声が民主的に届いていない。NATOのユーゴ空爆にも見られるように国連をないがしろにして欧米が独自に軍事制裁が出来る世の中になった。当のアメリカ国民は民度・教育水準が低いためにネオコンや上層階級による世論操作で現実を知らされていない。二大政党制が機能している、と間違った神話が日本では信じられているが、今度の大統領選挙、ヒラリーが勝とうが共和党候補が勝とうが、アメリカ帝国主義は続く。CIAを巧みに使った第三世界の富の搾取は続く。そもそもベトナム戦争の口火を切ったのは民主党のケネディ大統領だ。民主党がハト派で共和党がタカ派というのは思いこみにしか過ぎない。共和党のネガティブキャンペーンで出てくるだろうが、ヒラリー・クリントンの一家は金の亡者である。そろそろ米マスコミも忘れていたネタをほじくりかえしてくるだろうと私は見ている。

 それにしてもイスラエルはアメリカの後ろ盾が無くなった時のことを考えているのだろうか?パレスチナ人に対する不当な弾圧がこれ以上進めば、結局は自国民の将来を危うくしていることに気づかないのか? ロシア・東欧によるポグロムやナチスによるアウシュビッツ収容所などでユダヤ人はこの世から根絶されかかったが、当のユダヤ人が他民族を弾圧している姿を見るのは何ともやりきれない。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。