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福田自民党新総裁に期待 [雑感]

 幕府軍が鳥羽・伏見の戦でまさかの敗北を喫し、戦意をくじかれて大政奉還までしてしまった徳川慶喜によく似ている。似たことを考える人はやはりいるもので、「安倍」「大政奉還」で検索するとそれなりにブロガーが書き込みをしているのを見つけた。敵前逃亡という例で言えば、関ヶ原の戦いで西軍から東軍に寝返った小早川秀秋も思い出す。やっぱり安倍さんもお殿様だったんだなあ、と実感する。こういう上司の下で戦う部下は悲惨である。自民党の尾辻参議院議員会長の「『職を賭す』とまで言った安倍首相は、命を賭すくらいの覚悟で精も根も尽き果てていただきたかった」という言葉は決して大げさではない。族議員は大臣職はもはや監視体制が厳しくやってもうまみがないため、「行ってこい」人事で尾辻氏は厚労相をさせられた。実利はなく、国民のために不眠不休で働いた。あえて国民のために国が敗訴したケースも多く、身内の議員からの理解は低かったように思う。その割に社会保険庁などの不正が発覚すると歴代厚労相の責任にしたりしていた安倍晋三氏の労りのなさには心から憤っていたと推察できる。
 高校や大学時代に文系サークルでも体育会系サークルでも良いから、人間関係でもまれた人間でないと仕事で勝負すべき40代、50代で馬脚を現してしまうものだと痛感する。

 自民党総裁選に見る民放の報道のレベルの低さにはほとほと呆れるばかりである。1週間もありながら内容のない報道ばかりで、イメージ報道に堕した。いちばん肝心な福田候補と麻生候補の政策的な違い、又これまでの実績、手腕などをほとんど紹介していない。マスコミは下世話な質問には特有の空気で返答しない、視聴率に貢献してくれない福田候補に恨みがあるのだろうか。
 私にはむしろ生放送でマスコミのフィルターを通さない一番最初の公開討論会が一番面白かった。福田候補はほとんど原稿を読まず、日本の今後についてのグランドデザインを明確に自分の言葉で披瀝した。一方、麻生候補は、ゴーストライターの書いたであろう原稿をたどたどしく読み、内容も地方や零細企業が自力で頑張っていることを紹介するのみだった。他人のふんどしで相撲をとるとはまさに麻生のためにあるような言葉である。日本の中間層をなすサラリーマンの声を麻生候補は代弁しただろうか? むしろ秋葉原のサブカルチャー層を味方に付けるといったマイノリティ狙い、またはマスコミ受けするだけの上滑りな発言に終始した。また、地方の住民に飴をちらつかせるだけで、具体的な対策に乏しい陳腐な発言は私の心にまったく響かなかった。

 福田総裁の下、自民党の4役の一人に谷垣氏を政務調査会長として遇したのは大きいだろう。政策通で苦労人の谷垣氏が執行部の一角に入ったことは大きいだろう。安倍晋三氏は個人的な恨みから谷垣派を決して内閣に入れなかった。(まあ、加藤紘一の減らず口も問題なのだが)。私個人は福田氏におおいに期待している。


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コメント 1

あーちゃ

こんにちわ。
あれ、ナイスがつけられない・・・
by あーちゃ (2007-09-25 00:22) 

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